お目覚めは甘いkissで
やっぱりこいつは特別かもしれない。

なんてらしくもなく優しい笑顔を浮かべて
頭を撫でている俺は、もうこの時には
自分の気持ちに気づき始めていたんじゃないかと思う。


「や、やだっ…」

いつの間に寝ていたらしい俺は
如月の苦しそうな声で起きた。

嫌な夢でも見ているんだろうか。

眉間にシワを寄せて辛そうな顔をしている
如月を抱きしめて頭をぽんぽんとすると
一瞬ふにゃっと笑った。

< 61 / 87 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop