恋の授業。

「俺ね、川原さんの今みたいな所、本当に知れて良かったって思ってるんだよね。」



最初の一言からワタシを発狂させるような内容だ。

考えてみれば森川君は、前にもドギマギしてしまうことを言ってくれてた。



それもあって勝手に…
思ったことは何でも言う人だと思ってたんだよね…



「前みたいに、全部を話さない川原さんだって、もちろん好きだったよ。あの告白は本心だったから。」



……うぅうぅ…
既に憤死してしまいそうなんですけど…っ



あまりの恥ずかしさに、心臓は最速で音を鳴らしてるし、目のやり場にすら困ってしまう。



「だから、ふられたんだって思ったときはショックだったけど…。
でも、それがあったからこそ、今があるっていうか…って、ちょっとクサいよね。」



そう言いながら苦笑いする森川君を、改めて好きだと思った。



「川原さんのこと、あの頃よりもっと知れて…、」



ここで、間を置くなんて…
小悪魔だ。



続けられた言葉は





「もっと知りたいと思ったよ。」