恋の授業。
………っ!
きっ、期待なんかするなっ!
数日前の出来事をまるで今さっきの事のように思い出しながら、ベッドの上でジタバタともがく。
浮かれた気分を自制しようとすれば本気で落ち込んじゃうし、自分をコントロールできない事って、とても疲れるんだと知った…。
ちょっとしたことですぐ期待しちゃうのも情けないし、自分がこんなにも欲深い人間だったなんて、今まで気付かなかった。
他人に対しても、自分に対しても、取り繕ってきた結果だ…
森川君とのことも今のこんな自分のことも、とにかく誰かに聞いてほしい、そう思っても、マリや綾子にはなかなか話せずにいた。
もともと自分の恋愛を話すタイプではなかったのに加えて、最近は会う時間が無いのも原因だ。
それぞれ、予備校に、バイトに、それに…
最近になってマリにも彼氏ができたらしい。
今は一番いい時期なんだろう。
綾子の2つ年上の彼氏とは、もう付き合って長い分落ち着いてはいるようだけど。
やっぱり3人がそろうのは難しくなってしまった。
ここは、ホクロメガネしかないでしょ!
登録させられたアドレスに、初めてメールをしてみる。