恋の授業。


想像以上の早さで時間は過ぎて
あっという間に門限になってしまった。



「もうすぐ11時ですね、帰りましょうか。」



ホクロメガネが気付かないなら少しくらい遅れてもいいかと思ってたけど、腕時計を何度も確認していたら気付かないはずがない。



「あーあ~…。」



やっぱり、早すぎる。



「早いよ。足りないよ。」



1時間ほぼ1人で話してたのにまだ足りないなんて自分でも可笑しいと思っていると、1時間もしノロケたのにまだ足りないんですかと、ホクロメガネも笑っている。



ノロケ?ではないと思うけど…



「まぁ君のそういうところ、いいと思いますよ。」



えっ?…



一瞬…
勘違いしそうになった…



「家の近くまで送ります。」



そう言って立ってしまったホクロメガネを見て、自分のアホらしさに苦笑した。


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