恋の授業。
晴れ。
上機嫌のワタシ。
ほんの3ヶ月前とは世界が違って見える。
怠かった朝も、パーソナルスペースが無くても、Ggの音楽や暇つぶしのラノベに頼らないで過ごせるようになって、言葉で表すなら『生き生きとしている』という状態だ。
でも…
最近養われた妄想力が玉に瑕。
油断すると、時と場所を弁えずに顔が緩んでしまう…。
だって、楽しいことを想像しちゃうくらい毎日が楽しいんだ。
学校に行けば森川君がいて、1日数回は話せるし、綾子もマリも幸せそうでワタシも嬉しい。
進学先は絞れているし、暇な日はサロンモデルなんかをやるようにもなった。
おまけに、帰りが遅くなると予備校帰りの森川君に会ったりすることもあって、そんなときは必ずキノコ公園まで送ってくれる。
それから、週に何度かはホクロメガネにメールをして、話を聞いてもらってる。
こんな世界があるなんて知らなかった。
何がリア充だ、と、ハシャぐ人たちを見下していたけど、今なら僻んでいたんだと思える。