恋の授業。
2週間後。
いつものように同じ電車の同じ車両の列に並んでいた。
音楽は相変わらずのGgだ。
優しい音色なのに出だしから狂っている歌詞が何とも言えない。
誰にだって、陰、は存在するんだと思わせてくれる。
停車印に沿った2列の左側に並ぶと、ワタシの前にはよく一緒になる女の人。
変わり映えしない毎日が一番ラクなんだ。
ドアが開くと、一気に押し込まれる。
パーソナルスペースは完全に失っているけど、重力に逆らわずに揺られていればそのうち解放されるんだ。