恋の授業。
森川君は…大丈夫、かな?
こんな時同じクラスだとこうなるのかと嫌になるけど、それは森川君も同じだ。
ましてワタシなんてあからさまに目腫らして、困るだろうなぁ〜…
別れた理由もあってか、どうしても森川君への心配が消えない。
でも…もう、心配しちゃいけないんだよね…
上辺だけかもしれないけど、男子たちと楽しそうに話す森川君を見て、
ワタシは、現実を受け止めて、自分の気持ちをしっかりと消化しようと決めた。
その日の帰り、マリと綾子は予定をキャンセルしてワタシを連れ回してくれた。
なんだかんだ、3人で遊ぶのも久し振りで本当にいい気分転換になったと思う。
「なんかさー、納得できないよ、お互い好きなのに。」
マリは今日何度目かの台詞を言う。
「何にしても、今はこれがベストってことなんじゃないの?」
やっぱり綾子は大人だなぁ…
大人と言えば…
このこのホクロメガネが知ったら、なんて言うかなぁ〜
ふとホクロメガネを思い出す。
「きっと今は、休憩の時間なんだよ。」
何故だかワタシと綾子でマリを説得して、笑いがこぼれる。
…いつか、この気持ちがなくなっても……
きっとすごくいい思い出になる、
そんな気がしている。