恋の授業。



綾子と話をしていると、突然、思いもよらないことが起こった。



「くーちゃん」



………!!!



驚いて振り向くと…
森川君がワタシに向かってにこにこしている…



森川君……!



「…っ、ん?!」



嬉しかった。
嬉しさと驚きとが入り混じって、上手く返事もできない。



「今日さ、もし暇だったら、少し話せないかな?」



「えっ………」



話……?
な、なんだろう…



今更、何かがあるとは思ってない。
でも、そんな前振りされるとやっぱり緊張してしまう…



「あ、そんな、改まった話じゃないんだ。」



うわぁ〜
ワタシ森川君に何言わせてんだよー!
警戒してると思わせちゃったよ〜



「あ、ゴメンね、あの、嬉しくて…、警戒とかしたんじゃなくて、その、嬉しくて…へへ」



なんだ…ワタシちゃんと言えるじゃん。



久し振りだって、付き合ってた頃みたいにちゃんと話せた!
きっと、大丈夫!



「じゃあ、夜、キノコ公園行くね!」



「うん、わかった、待ってるね!」



森川君とこんな風に話せる日が来るなんて、夢みたいだ。


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