恋の授業。



夜、携帯を気にしながらベッドで体育座りをしている。



やっぱ緊張するな…ハハ



いくら大丈夫と思っても、流石に緊張した。

まともに話すのは、5ヶ月ぶりだ。



あんなに毎日一緒にいたけど…
それが普通だったけど…



そんな日常が夢だったかのように、過去のことになってしまった。



ブーブーブー



…………っ!!



携帯のバイブがメールを知らせる。



えっ?!もう来てるの?



キノコ公園のベンチで待ってるという内容に、久し振りに光の速さで身支度をした。



あ、いた…!ほんとにいた!



小走りで公園に向かう途中で、ベンチに座る森川君が見えた。

なんとも言えない懐かしさで、胸が苦しくなる。



「ごめん!お待たせ!」



そう言ってかけよれば、にこにこしながら慌てないでと言ってくれる。

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