恋の授業。
「…………」
あ、れ?
…終わった、んだけど、な…。
無言に耐えきれずに
「困った?!オチ無くてごめんね?へへ!」
と明るく振舞った。
「君、それ………」
「ん?」
口を手で覆って、瞳をキョロキョロさせるホクロメガネ…
こんなのも初めてだ。
「コホンッ、ンンゥンッ、ゴホッ!」
何度も繰り返し咳払いをしたかと思えば、サッといつもの顔に戻って
「つまり…
前のように僕と話がしたいと?」
んー…
「うん、そうだね」
「会って話がしたいと?」
「う、ん…」
そ、そんな確認しないでょ…
恥ずかしいじゃんょ…
「できるなら毎日会いたい、と?」
「あー…ぅん、でも、本気じゃないっていうか、あ、いや思ってるけど…でも無理だってわかってるから…はは」
「でもそれがどうしてなのか、ハッキリしない…?」