恋の授業。



「…………」



あ、れ?
…終わった、んだけど、な…。



無言に耐えきれずに



「困った?!オチ無くてごめんね?へへ!」



と明るく振舞った。



「君、それ………」



「ん?」



口を手で覆って、瞳をキョロキョロさせるホクロメガネ…
こんなのも初めてだ。



「コホンッ、ンンゥンッ、ゴホッ!」



何度も繰り返し咳払いをしたかと思えば、サッといつもの顔に戻って



「つまり…
前のように僕と話がしたいと?」



んー…



「うん、そうだね」



「会って話がしたいと?」



「う、ん…」



そ、そんな確認しないでょ…
恥ずかしいじゃんょ…



「できるなら毎日会いたい、と?」



「あー…ぅん、でも、本気じゃないっていうか、あ、いや思ってるけど…でも無理だってわかってるから…はは」



「でもそれがどうしてなのか、ハッキリしない…?」



< 304 / 324 >

この作品をシェア

pagetop