恋の授業。
勢いよくホクロメガネの方を向くと、優しく笑うその顔も、余裕そうに見える。
「あるっ…」
「………?」
「自覚、あるっ!だから、結構ですなんて言わないでっ…」
ホクロメガネがどんなに鼻で笑おうと、気になんかならない。
「ワタシ、ワタシっ、ホクロメガネさんを好きなんじゃなくてっ…
……大好きなの…」
……言った。
ついに言った……!
最後なんてホクロメガネの顔を見てられなくて目を瞑っちゃったけど…
ちゃんと、言った。
「はぁっ………」
さっきとは違う短くて大きな息を吐いたホクロメガネは
「びっくりさせないで………」
そう言って…ワタシをそっと抱きしめた。