恋の授業。
抱きしめられたまま、時間だけが過ぎて行く。
そっか。
ホクロメガネも…不安、だったんだ……
不安…
不安?
待ってさっきからこの人…
『好きにさせる』…とか言ってた…?
「あれ?…それってー…ホクロ」
………っ!!
「イハイッ!」
突然身体を離し、ワタシの両頬を引っ張る。
なに?!
「それ以上は、ダメです」
引っ張っていた指を離すと、優しくさすりながら厳しい言葉で制した。
「ゴホンッ」
「………」
「これからは、ずっと…僕と一緒にいてくれますか?空さん。」
「えっ、…何で名前…知ってる…ッイハイっ!!」
「返事はっ??」
そう言ってもう1度ワタシの右頬を引っ張ると、反対の頬にそっとキスをした。
「はぃ……」
「3つ目の『約束』ですよ?」
「っふふ!……ぅん!」
ワタシはこの先ずっと…
ホクロメガネの優しい笑顔に包まれる。