恋の授業。


車は少し走るとすぐに止まった。


ここ…。
ワタシの家と近かったんだ…。


駐車場は月極で借りてそうなところからして、家がこの辺りなんだろうとは思ったけど、また興味を持ったなんて言われるのもしゃくに障るから聞くのは止めておいた。



「さぁ、行きましょうか。」



ホクロメガネの紳士的な言葉が、今日の服装と完全にミスマッチだ。



「行きましょうかって…!っぷはっ!」



いつの間にか、思ったことをそのまま言うのにも慣れてるな、と気が付いた。


でも…、ホクロメガネには初めからこうだったかも。


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