恋の授業。
ベンチに着くと、自然と左がワタシ、右がホクロメガネたった。
急にこの前のことを思い出して、憤死しそうになりながら大きな息を吐いて空を仰いだ。
そんなワタシを見ている視線に気付いてホクロメガネの方を向くと、フッと笑っている。
「なんですかね?」
つい、喧嘩腰になってしまう。
「君の、お面みたいな顔じゃないときの表情は見ていてあきません。」
うっ…またそういうキザなこと言う…
「ねぇ、自分がどれだけクサい事言ってるか気付いてる?」
「え??そうですか?」
本当に気付いてないんだろう、ホクロメガネの驚いた顔がそう言ってる。
「うん。殺人レベルで。」
「ぶっ、殺人って、ひどいですねぇ」
こんなくだらない話から、いつしか話の内容はワタシの今日の出来事になっていた。