恋の授業。
心動
森川君の誤解を解く……
ベッドに潜り込んでも、頭の中を占領している難題。
ワタシが森川君を好きかどうかじゃなくて、誤解は解いておいた方が良いとホクロメガネに勧められると、やっぱりその方がいいんじゃないかと思えてくる。
だからって…どうやって……
直接話すっていっても、そんなタイミングないだろうし…
あぁ。
少し前のワタシならこんな事で悩んだりしない。
そもそもこんな事にならないようにできてたはずなのに…苛立ちの様な気持ちを、炭酸水で誤魔化した。
こんな時のための、メールだよね…?
これでいいのか?と思う気持ちはあるけど、ワタシにはこれ以外に方法はない!
打っては消して、唸っては打って…
そんなことを繰り返して出来た1通のメールは、3回読み直した。
ワタシがあの時森川君を押し返したのは、グロスが付くのを防ぐためだったこと。
誤解させてしまったとわかっていたのに、すぐに言えなくて申し訳ないと思っていること。
可愛らしい文章ではないし、そもそもキチンと伝わってくれるのかも不安だけれど…。
息を止めて、力いっぱい目を瞑って
送信ボタンをタッチした。