恋の授業。



「アーーーーーー」



家に帰るなりベッドに倒れ込んで、身体の中から吐き出すように溜め息混じりの声を出す。



はぁ、、なんか疲れたな~。



昨日の夜は、森川君からの返事が気になってろくに眠れなかったのに加えて、今朝の森川君のつかめない感じが、ドッと疲労感を出している。



……ここのところ、何か変だ…

自分のペースが乱れてるっていうか…

本当の自分がひょっこり顔を出したっていうか…



自分を理解できない事に懐かしさのようなものを感じながら、ウトウトと、とっても気持ちよくなっていく。



「どうなっていくのかなー」



少し、楽しい気もする……



……


…………



「ウギャッ!」


自分の声に驚いて全身がビクンと跳ね上がった。
睡眠不足と頭のフル稼働のせいで眠ってしまってたらしい。


たった今のことなのに、叫ぶほどの夢の内容が思い出せない。


何時か確かめようと、鞄をあさって携帯を出したものの、画面が光らない……



……?



「………っあ!」


…!
そうだった!
昨日充電しないで寝ちゃって、、
今朝充電が切れたまんま学校行って…



寝起きの頭を使って携帯の充電がないことを思い出したワタシは、まだ重い身体を起こして充電器を挿す。

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