桜咲く頃また君に会えたなら
明里と桜はやっと桜の部屋につきソファに座ってくつろいでいた
ーコンコン
普段桜の部屋は誰もドアを叩くことはないので桜は驚いた
「は…はい…どうぞ」
なんかこの感じ懐かしい城を飛び出してからあまり日にちはたってないのに…
「失礼します」
部屋に入ってきたのはキェネルだった
「なんで来たの…」
「ミールに頼まれた」
といってキェネルはお菓子とお茶が乗ったお盆をおいた
メイドのミールが主であるキェネルに物事を頼むなんて絶対に有り得ない!!
あれ?この香り…
お菓子とお茶の香りだよね?
懐かしい感じ…ひょっとして桜ローズ?
桜は気になって明里の前だったけれどキェネルに聞いた
「これって…あれだよね?なんで?」
「お土産」
キェネルが運んできたお菓子には天界にしか咲かない桜ローズが入っていた
桜ローズは天界にしか咲かない花。桜の木に薔薇が咲いていてピンクや赤はもちろん黄色や紫などたくさんの色がある。天界では薬として使われているが天界以外のものが口にすると死んでしまうといわれている
「明里ちゃんちょっとまってて…キェネルちょっときて!!」
桜はキェネルを部屋から連れ出しリビングへといった
「どういうつもり?」
「なにが?」
とぼけるキェネルに桜はいらいらしている
「桜ローズのことよ!何で持ってきたの」
「いいだろ別に」
「あれはローズ国の花よそれに人間界にはない花、大きな魔力を秘めているの知ってるでしょ人間が口にしたら…どうなるかわかるでしょ」
「おまえと一緒で人を捜してるんだよ…そのためには桜ローズが必要なんだ」
「明里ちゃんがあれを口にしたらどうするつもりだったの…もしかしてキェネルが探している人って明里ちゃん?」
キェネルが何か言い出そうとしたとき