桜咲く頃また君に会えたなら

ーキャー


「どうしたのかな」


「まさか!」


キェネルが何処かに走って行ってしまい


キェネルについて行くと私の部屋についた


さっきまで閉めていたはずのテラスへ続く窓が開いていていたはずの明里はいなくなって、かわりに手紙がおいてあった


「キェネル何か知ってるの」


桜は恐る恐る聞いてみた


「……沙矢川は多分ティーナだ」


キェネルの口からティーナという名前がでたとき驚いた


「まさか…そんなわけ…だってティーナは死んでしまった」


ティーナはソルセルリ国の姫だった15年前に国とともに滅んだときいていた


実際に見ていたものはいないからわからないけれど


幼いときはキェネルも桜もよくティーナとティーナの兄サリトと一緒に遊んでいた


そしてキェネルとティーナは恋仲だった。

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