桜咲く頃また君に会えたなら
・桜・


やっとこれたここに


あの子に会えるかな


桜は鞄にしまっていた手紙を取り出し見ていた


早くこれを渡さなきゃ


今年こそは…


桜並木を通ると学校が見えてきた


ふぅーやっとついた


ここが私が今日から通う学校幸月(こうつき)学園


今年は遠い親戚?にあたる宮鬼家にお世話になることになった


私はある人物を探しているその子の名前は分からないただ昔、春に桜の下で遊んだ男の子ということ


少しだけ手紙に似た気配がするからきっとこの町にいるはず


まぁ毎年毎年予想は外しているから会えるかわからない


会えるといいな


校舎へ入り職員室へ行き担任と話をすませ担任と一緒に教室へと向かった


担任から合図をされ桜は教室の中へ入り自己紹介をした


「はじめまして福井桜です隣町から来ましたよろしくお願いします」


自己紹介をしたものの教室はシーンとして静かだった


どうしよう何かほかに言ったほうがいいのかな…あ!そうだここで今できるギャクをやれば…そのなもエア窓拭き


桜が一発芸をしようとしたとき担任が口を開いた


「野山のよこあいてるからそこすわって」


もーエア窓拭きしようと思ったのに


「ありがとうございます」


桜は内心怒りつつ担任にお辞儀をし少し微笑んだ


桜は翔の右隣の席に座り挨拶をした


「よろしくね野山くん」


「翔でいいよ」


放課後桜が帰りの支度をしているとほかのクラスの男子が入ってきて桜のところにきた


この人は宮鬼キェネル私がお世話になっている宮鬼家の息子。


キェネルはいわゆるイケメンで頭もよく人気がある皆は優しくて紳士的なんて言っているけど私はそう思わない怒りっぽいし全然紳士的なんて思わない


「桜帰るぞ」


桜は声に少し驚いた。


「!!…キェネル待って後少しだからか」


桜は急いで鞄に教科書をつめた


「ったくはやくしろ早く帰らないと遅れる」


キェネルはすこし機嫌が悪かったのか口調がきつかった

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