桜咲く頃また君に会えたなら
満開
異世界・ローズ国・
久しぶりにかぐ桜ローズの匂いそんなに長く人間界にいなかったのにローズ国が凄く懐かしく感じる
キェネルとは天界から人間界につながる門の前で分かれそれぞれの国に向かった
「姫様お帰りなさいませ」
町の人たちは私が通るたび深く頭を下げ挨拶をしてくる
「ねぇ…」
私は先に歩くレンギョウと話している
「どうされたのですか姫様」
「何でもないの…ただこんなに挨拶されるのは久しぶりだから」
「そうですね」
レンギョウと話していたら一人の女の子が私の方へ走ってきた
「姫様!」
女の子は花を摘んでいたようで手からあふれるほど持っていた
「こんにちは綺麗なお花ね」
「あげる」
女の子はそう言うと花を私に渡した
「いいの?」
「うん」
「ありがとう大切にするね」
皆私のことは姫としか言わない
私は名前を教えていないからいや教えられない過去に身分を隠し名前を公表したことがあるからばれたら大変なことになる