桜咲く頃また君に会えたなら
「キェネル…私」
「聞いた」
「え?」
「ローズ様から手紙をいただいた」
「そっか」
知ってるんだ私がローズ国に戻ること
ローズになること…
「野山には会わないのか」
まさかキェネルに言われるなんて思ってもいなかった
心配してくれるのは嬉しいけどもう決めたの会わないって
だって会ってしまったら忘れたくなくなる
「うん…明里ちゃんとはどうなの」
「なにもない」
「そっかぁ…明里ちゃんにはまた今度会おう!って伝えておいて」
「わかった…これから何処か行くのか」
「ローズ国の桜ローズとつながっている桜の木があるお家に行ってくる…会いたい人がいとおもう」
「会えるといいな」
「キェネル今までありがとう…私の記憶が無くなっても普通に接してね」
「あぁ…またな」
「うん」
私は昔よく行っていた大きな桜の木がある家に向かった
大好きだったここの桜の木…
満開の時に来たかった…
もうすぐ5月桜はもうすぐ葉がピンク色の花を覆ってしまう