桜咲く頃また君に会えたなら
ローズは記憶の本をもち閻魔国へと向かった
閻魔国の入り口に着くと私が来るのを知っていたかのように一人の男がやってきた
「ローズ様お待ちしておりましたこちらへ」
「ありがとう」
百合は男にお礼を言った
「閻魔様ローズ様をお連れしました」
男は玉座に座っている閻魔の前に百合を連れて行った
「わかったおまえは見回りに行ってこい」
「はっ!」
「相変わらずあなたは用心深いわね」
「百合はなさすぎるここまで1人で来るなんて信じられん」
「そうかもしれないわね」
閻魔は百合の持っている本を見た
「その本は」
「桜の記憶の本」
「そうか……」
閻魔は桜の記憶の本をペラペラとめくった
「見ても桜の記憶には貴方はいないわよ」
「そんなの分かっている!桜にはちゃんと会ってはないから」
「ちょこちょこ城を抜け出していると聴いているけど」
「心配なんだこれでも俺は桜の父だから」