桜咲く頃また君に会えたなら


・キェネル・


桜は天界に帰ったか…薬使わなかったんだな


正直レンギョウから薬の事を言われてびっくりした


「キェネル様こちらにいらっしゃいましたか」


「ミール桜と会っても今までと同じように接してくれ」


「はい」

分かっていただろうが、やはり寂しそうにミールは返事をした。


「これから学校へ行く」


「準備は整っています」


「今日は歩いていくから車はいい」


「畏まりました」


桜並木というか花びらが散ってしまい桜は緑に染まっている


学校に着き教室へ向かった


丁度昼休みになり明里がやってきた


「キェネル君おはようございます今日お昼ご一緒にいかがですか」


「おう」


「いつも通り中庭でいいですか」


「あぁ」


中庭に向かうため2人で歩いていると向かい側から沙帆と翔が来た


「沙帆さん翔君おはようございますお昼いつもの場所でいかがですか」


「荷物を置いてくるから2人で先に行って貰ってて良いかしら?」


「はい」


2人と別れキェネルは明里と中庭へ向かった


「沙矢川!」


「どうしたの?キェネル君」


「いや…なんでもない」

やはり誰も桜の事を覚えていないか…

< 54 / 79 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop