桜咲く頃また君に会えたなら
ティーナは大きな桜の木の前に座った
「やっぱりいいわね桜は」
「そうですね」
ティーナは桜の根本に行くと地べたに座り桜の花を見上げていた
「ローズ座らないの?」
「こんな素敵な物を汚すわけにはいかないわ」
「ちょっとまって」
ティーナはそういうと指を鳴らした
するとさっきまではなかった小さなテーブルと椅子がでてきた
ティーナは魔女だから色々な魔法を使えるらしい私にもどんな魔法があるかはちゃんとは知らないけど
「これならいいでしょ」
「ありがとうティーナ」
ティーナは少し大きめなバスケットをテーブルの上に置いた
「いつもおいしいお菓子を頂いているから作ってみたのお口に合うかはわからないけれどここでお茶にしましょう」
この桜見たことあるここではなく違うところで…
頭の中にふと映像が浮かぶ
映像に移る私は見慣れない服をまとい隣にはまた見慣れない服をまとった者がいた
あれは私?隣にいるのは誰?ううん知ってる知ってるでも誰?思い出せないのはなぜ?
「ローズ…ローズ大丈夫?」
ティーナが私の顔を覗き心配そうに名前をよんでいた。
「うん」
「そろそろ帰りましょうか」
「えぇ」