桜咲く頃また君に会えたなら
沙帆と桜は校舎を出て花壇の先へ行った
少し歩いたところには可愛らしい2階建ての小さな洋館があった
「ここは?」
「私の為に作られたものよさあ入って」
「あ…はい」
この人ってお嬢様なのかな?
さっきクラスの人も挨拶してたし…
この人いったい…
それにここは学校だし…
「なんで学園の敷地内にって思ってるわね?私はこの学園の理事長の娘なの」
桜はやっと納得ができた
まぁ理事長の娘でも学校の敷地にこんな洋館をたてるなんてあまり理解はしにくいけれど…
二人は洋館の中に入り中央にあった椅子に座った
「宮鬼さんと何をしていたの」
「昨日のことですか?ただ一緒に帰っていただけです私方向音痴なので」
「宮鬼様は私の許婚よ」
この人が人間界でのキェネルの許婚…
聞いてはいたが(もちろん本人からじゃなくキェネルのお父様からだけれど…)会うのは初めて
「沙帆さん勘違いされてると思いますが私キェネルの親戚なんです私色々あって宮鬼家に居候させてもらっているんです」
「本当かしら」
どうやったら信じてくれるのかな?
沙帆はケータイをとりだし誰かに電話をかけた
「いまからこちらに宮鬼様がいらっしゃるわ三人でゆっくり話しましょう」