秘密
………………

「ねぇねぇ、聞いた〜?
昨日、悪魔と天使が降りたんだって〜」

「え!!マジッ!?
で、どこに降りたの?」

「A町の6丁目裏だってさー」






教室の中は、その話題で一杯。
その中、俺は1人で自分の机に伏せてる。勿論、寝ている訳ではない。

ただ、怠いだけ。



そう思いながら、そろそろアイツが来る時間になので、顔を上げる。




女達「「「キャーー!!!!!!」」」




「棗様が……」

「顔を上げた……」





いや、俺だって顔くらいあげますよ。
そんな驚かないでくれよ。

まぁ、いつもの事だけど。




なんか知らないけど、俺は"イケてるメンズ"って言う奴らしい。そんな事言われても嬉しく無いが……



全く、女と言う生き物は………………、心底分からない。





「「「「キャーー!!!!!」」」」





その黄色い声で、ふと、ドアの方を見る。


「「「一磨様!!!」」」




銀髪のアイツが、笑顔で立っていた。




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