秘密
次の日………。
吉「棗様ぁ!!
学校遅れちゃいますよ!?
早く起きて下さぁーい!!」
棗「うっ………!?眩しっ……!
……………………お前か、吉口」
吉口を見て、薄く笑った。
それを見て赤面した吉口少女は、非常初心(ウブ)な奴だ。
吉「じゃ、じゃあ
私朝食の準備をして来ます!!
下で待ってますね!」
と行って、バタバタと部屋を出て行った吉口。
棗は少し笑いながら、
「全く………騒がしい奴だ」
と、零した。
朝日に照らされた彼は、本当に太陽神:ヘリオスの様だった。
「っし、着替えるか」
クローゼットを開けて、制服とカッターシャツを出した。
ズボンを履いて、カッターシャツを着、ネクタイをキュッと閉めた。
コンコンッ
棗「白部だろう?
入っていいよ」
白「はい、失礼致します」
棗「どうした?」
白「はい、御朝食の用意が出来ましたので、お呼びしに来ました」
丁寧な言葉使いに、礼。身のこなし。
俺は、コレが嫌いなんだ。
完璧で洗礼されたコレが……。
いつも冷静沈着な、彼女。焦ったとこを見てみたいと思うのは、普通じゃ無いだろうか。
俺の悪戯心が疼く。