秘密
白「やめて…………………」
棗「父親も母親も居ない中で、唯一血が繋がって居た姉妹」
白「やめて…お願い………」
棗「その姉妹を……
しかも、自分と瓜二つの双子の妹を…」
白「イヤだ………やめて…お願いだから…………ソレ以上……言ワナイデ」
棗「目の前で、バーンッだろ?
違うか………血塗れ、か………
何度も何度も、撃たれて、見て居るだけは苦しかったんだろ?
だから………」
白「イヤだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああ!!!!!!!!!」
棗「復讐、するんだろ?」
白「……………そう、ですね
棗様の仰る通りでございます。」
棗「……………そうか」
白「…棗様の事は、あの憎き奴の"息子"だと思っております。
棗様は、彼の方の"息子"として、私を御止めになられますか?」
やっぱりそう思うか………
それに……息子、ね…………。
俺は、俺から私を奪ったアイツを恨んでんだ。だから、俺は、お前を………
棗「あぁ、止めるね」
白「やはりそうですか……。
ならば仕方あ………」
俺は白部の言葉を遮った。
そして、さすがの白部も、予想して居ないような返答をした。
棗「俺がお前を止めるのは、"息子"としてじゃ無い。
お前の主として、止める。
それと、俺が"私"であれる様に……
俺が、アイツを
殺るために………………」