秘密
side.一磨



棗「カッちゃん。
ちょっと来てくれ」




久しぶりに聞いた、俺の昔の呼び名。
それを、随分と久しぶりの様な声に呼ばれた。



棗だ。



あの購買事件で、何と無く気まずい雰囲気の棗。


俺は今日、
仲直りをしようと思っていた。




棗に曖昧に返事して、席をたった。


途中、四ちゃんが何か言ってたけど、この際どうでもいい。




今は、棗を優先すべきだ。





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