秘密

"A life"

一磨が、繁華街を走り回っている頃。


路地裏には、盛大な銃声が鳴り響き、余韻を残して、耳にこびり付く。







二発。



一つは棗、
もう一つは…………鹿原。







倒れたのは………












…………………鹿原だった。





「ゴメン。拳銃程度なら、避けられないことも無いから」




一発目の銃声は、鹿原だった。

鹿原は、棗の銃を叩き落とし、自分のを棗に向けて撃った。

だが、棗はその弾をサッと避け、懐から二つ目の拳銃を取り出し、撃った。




棗の撃った弾は、見事心臓にあたった。






鹿原は即死。


棗は、鹿原の弾を避けはしたが、耳を掠り血が垂れている。

< 96 / 113 >

この作品をシェア

pagetop