満たされる夜
課長を見ると、ベッドの端に腰をかけてミネラルウォーターを飲んでいた。

背が高くて、ほどよく引き締まった体。
この体に私は…。


不意に振り返った課長と目が合う。



「課長。避妊してくれました?昨日はお互いに酔ってましたから」


そう。酔ってた。
シラフだったらこんなことにはならない。


「した。面倒なことにはなりたくないからな」


私は覚えている。
課長は半分、嘘をついた。

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