満たされる夜
名残惜しくも唇を離すと、私はベルトを外してスラックスを脱がせた。
課長のソコはすでに熱を持っていて、早く触れたい気持ちを抑えてゆっくりと押し倒す。

課長の上に跨ると、私に手を伸ばしてきてカーディガンを脱がせようとする。
すかさず課長の手を押さえた。


「今は私の番です」


そう言うと課長は黙って手を引っ込めた。


耳たぶを甘噛みすると、嫌悪とは明らかに違うため息が聞こえてきた。

唇に軽くキスをしてから、首筋から鎖骨、胸に舌を這わせる。
ゴツゴツとした骨ばった体。
お互いが男と女であると思い知らされる、明確なライン。


お腹にキスをしてからパンツを脱がせると、昂りに直に触れた。

全体を舌先で舐め上げてから、一気に奥まで深く口に含んだ。
上から下へ、下から上へ、ゆっくりと吸いつきながら、時には速く。
深く、浅く、もっと深く、私の中に咥内へと咥え込む。
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