一夏の花
私の倦怠と元・研修医


 意識は朦朧、気分は最悪。


 温んでいた布団を急に剥がされたように心もとなかった。
 または見たかった夢の続きが見られなかったときのようなあの感じ。


 とにかく最低の目覚め。支配するは不快感。


 よれよれのパジャマの胸に、幾つも重石を乗せられたみたいだ。
 その重石は本当に重いから、息をするのも面倒くさい。
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