彼の音色に恋をして
翌日、私はいつものように音楽室に行った



もちろん敦先輩がいた



「あの、何を練習すればいいですか?」



おそるおそる言ってみた



「これ。よろしくね」



そう言って敦先輩は楽譜を取り出した



「は、はい」


そうして音楽室にはチェロとサックスのいつも通りの音色が響いていた
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