彼の音色に恋をして
陽子先輩がうろたえる



「っ!あんたらなんか、知らねぇ!!!!!!!!」



陽子先輩が荒々しく出ていった










「あの…」



「沙耶」



!!!!!!!



敦先輩が私を抱き締めた



「好きだ…大好きだ…!!!」



敦…先輩



「好きだ好きだ好きだ!!!!!大好きだ!!!!!だから…」



だから…?


「俺と付き合ってください」


!!!


「…はい」



「…え?」



「私だって大好きでしたもん!」



嫌いになんて、なれるはずない



「だから、私と付き合って…んん!」



最後まで言いきる前に、甘いキスが降ってきた



「んん!…あつ…し…んあ…せんぱ…い」



どんどん深くなるキス



それは、何よりも甘かった



「沙耶」


名残惜しそうに離れる唇



「大好きだ」



「私だって」



二人の間に、夏と秋が混ざったような、優しい風が吹いた
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