彼の音色に恋をして
秋の風は甘く吹く
「おはようございます」



秋の朝、私は敦先輩にそう挨拶した



「おはよう。沙耶」



いつもならこれで終わってたが、これからは違う



「…ん」



敦先輩からの甘いキスが降ってくる



「今日、うちに行っていい?」



「はい!もちろん!」



楽しみだなぁ…



「そしたら…」



『ピーンポーンパーンポーン。中山敦、中山敦。いますぐ職員室まで来てください』



なんだろ…



と、二人で顔を見合わせる



「…先輩、なんか悪いことしました?」



「まったく。沙耶はすぐそう言うことに持ってく。してませーん」



じゃあ…?



「ま、とりあえず、行ってくる」



そう言って敦先輩は音楽室を出ていった
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