彼の音色に恋をして
【敦サイド】



俺は、チェロが上手いことだけは人に自慢できる



けれど、それが命取りになった



職員室に呼ばれた日



出てきたのが音楽教師で俺は嫌な予感がした



「お前んとこを〇〇〇〇大学に推薦したんだが、どうだ?」



〇〇〇〇大学



チェロの名門だ



喜びと共に苦しみが来た



沙耶は?



県外の大学にいったら沙耶はどうなるんだ?



「…考えときます」



俺はそれだけ言って、職員室を出た
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