ギャップ彼女 1
『1年A組で、メイド&執事カフェやってま~す!!来てくださ~い!!待ってま~す』
にこやかに、にこやかに。
必死に笑顔を作っているが、いささか顔の筋肉疲れてきた…
軽く溜息をこぼしていると、前方に人だかりが見えたのだ。
あ、何あの行列?
行列には弱い私。
スーパーとか行列があるとすかさず並んじゃうほど。
だって気になるじゃん。
理由があるからみんな並ぶんだろうし。
『ねぇ、伊吹。あの行列何かな??』
「あぁ。あれ…多分『ごめん、ちょっと見てくるね?』ってちょっとリン!!」
伊吹の話を最後まで聞かず、小走りし見に行ってしまった。
一刻も早く、行列の理由を知りたかったんだ。