ギャップ彼女 1
「リンちゃーん!きてくれたんだ?」
行列の先の方まで行けば、手をヒラヒラ振っている隼人がいた。
そっかこの行列、隼人達のクラスだったんだ。
何か納得。
『ちょっと通りかかって。それよりすごいね』
「リンちゃんのクラスも凄かったじゃん。リンちゃんは、看板持って宣伝かなんか?」
『はい。頼まれて。』
隼人は「そっか」と言いながら、並んでる女の子達を順番に教室内へと誘導している。
そんな隼人の様子を、ウットリとした表情で見つめる女の子達。
隼人は、案内係なのかな?
そんな事を考えていると、
「ゆうと、翔、リンちゃんきてるよ」
と隼人は教室に向かって呼んだ。
すると、教室から悠斗と翔もでてきたのだが…
悠斗は、なぜかクレープを手に持って食べている。
な、なぜ、食べてる!?
働かなくていいの?
気になったが、あえて触れないようにした。
それよりも、あれってもしかして…
チョコバナナクレープ!?
だって、生クリームとチョコソースが見えるもの。
美味しそう…