ギャップ彼女 1
誰も、口を開こうとしないので、
非常に居心地悪い雰囲気だ。


何か話さないと…とは思うが、一体何を?
そんなの無理に決まってる




朱里は私を睨んでいる
そんなに嫌わなくても…
奏はもう、あなたの彼氏でしょう?



そっか、一緒に来たんだね。
付き合っているなら当然の事だ。



もう私なんかほっとけばいいのに。




「リンちゃん、そろそろ見回りやらないと!行こう」


そんな時、隼人の助け舟がきた。
隼人の明るい声に何だかホッとした



『…あ…そうだね』



でも、ギロリと睨んでる朱里の視線から目を逸らせなく動けないでいた。




だって、朱里の瞳は怒りに満ちていたから…




「リン。行くぞ」



悠斗は、私の手を引っ張ってたたせてくれた。




『…ありがとう』

「チビおせーぞ!!食いすぎか?」




ケラケラ笑う蓮に、ふっと肩の力がおりた




『体重くて、動けなかったよ』

「リン、たくさん食べたもんな」




私と翔は、クスクスと笑いあった。




うん。
大丈夫。
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