ギャップ彼女 1
『……。』
黙ったまま俯いていると、右隣に座る伊吹が私の膝の上に置いてあった両手をとった。
「そうだよ!リン!何でも話して?ね?」
視線を上げれば、伊吹の顔がすぐそばにあってドキリとしてしまう。
……話してみようか
『…あ「チッ」』
そう思って口を開きかけたのだが、蓮の舌打ちで遮られてしまう。
そうだよね…私、今ウザキャラだよね。
せっかくお疲れ様会やっているのに空気悪くしてるよね。
『な、何でもないよ!!食べ過ぎちゃったからかな~』
アハハ~と笑ってごまかした。
大丈夫。
まだ笑える。
「リン。あいつらか?」
正面に座る悠斗がじっと見つめてきたのだが、何て答えていいか分からず、フッと視線を逸らしてしまった。
どうしよう…。
目逸らしちゃった
今の行動、怒ってるよね?