ギャップ彼女 1
第3章
アメジスト
「なぁ、一つ聞いていいか?」
プイッとそっぽをむいたままその場所を見つめる悠斗
パパも写っている、小さい頃の家族写真とお気に入りのネックレスを飾った棚を見ているようだ
『いいよ。何?』
「あのネックレスどうした?」
それは、イルカが下を向いてその横に紫色の石が埋め込まれている物
そう、私のお気に入りのネックレスだ。
大事なネックレスなので、つけないで透明ケースに入れ飾ってある
『どうしたと言われてもよくわからないの…。』
でも私には、どうして持っているのか記憶がない。
「分からない?」
悠斗の瞳が、揺らいだ気がした。