ギャップ彼女 1
『もぉぉ。悠斗だって、おもしろいじゃん』
ぷくっとほっぺを膨らませば、それを見てまたクスクス笑い出す悠斗。
だって、悠斗がこんなに笑う姿を見たことがなかった。それに、さっきの怒り方も可愛かったし。
基本クールな悠斗。
初めて悠斗のこんな姿を見た。
でも、驚きと同時に嬉しさがこみあげてくる。
悠斗と近づけた感じがしたんだ。
「そうか?」
『そうだよ!』
「まぁ、リンには勝てないけどな…面白さだけは。」
『ふぬぬぬ…おぬし、それは…』
「ぶはっ。サ、サ、ムライかよ…ククッ…やっぱり、リンには勝てない…ククッ…面白さは」
『ま、また言ったね…』
私も悠斗といると何も考えずに素でいられる。
そう、自分が自分らしくいられるんだ。