ギャップ彼女 1
『お待たせしました。イチゴパフェになります』

「あぁ…。」




やっぱりこれは、悠斗だ。似合わない…。



蓮は、クロワッサンサンド
伊吹は ハンバーグプレート
隼人は ピザ
翔は  パスタ




テーブルに置き終えると、蓮が口を開いた。




「おい。」

『はい。』



私が営業スマイルで返せば、蓮は少し視線を横に逸らしてから、静かに言葉を続けた。



「…その…あの時は、悪かった。……俺は、別にチビ…いや、リンを嫌いじゃねぇ。勘違いすんな。」

『うん!』




悠斗の言うとおり、やっぱり私の勘違いだったんだ…。それが確信に変わり、目の前が不思議な明るさを帯びてくるのを感じた。




蓮の言葉ひとつで、今までの不安や、悲しみの感情は一気に吹き飛んだのだ。







…私は意外と単純らしい
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