ギャップ彼女 1
反応に困っていると隣の男の子は口を開いた。
もちろん授業中なので、小声だが…。




「花菜月さんってかわいいよね」




……は?



いきなり何をおっしゃいます?



空いた口が塞がらない…
きっと間抜けな顔しているのであろう。
ポカンとした私を見て、またクスクスと笑い出す男の子。





からかっているのね!?
もう!!



『今、授業中だよ。からかわないでよ』



本当にありえないんだから!?
フンと、そっぽを向ければまたクスクス笑いだす男の子。



いい加減にして欲しい…。
無視を決め込んで再び授業に集中し始めたのだが…


「ねぇねぇ、リンちゃん」



左肩をトントンされた。




ねぇ…それよりも、いきなり呼び方変わってません?




ふんだ。シカトしてやる!


しかしーー…






「りーんちゃん♪りんちゃーん」


し、しつこい…





『なに?』



あまりのしつこさに仕方なく顔を向ければ、左頬にツンと触れる彼の指
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