ギャップ彼女 1
『ちょっと!?』



イラッとした私は、バンっと思いっきり机を叩いてしまった。しかも、クラス中に響き渡る私の声…




ハッと
気づいた時には、すでに遅し。



「か、花菜月さん。ど、どうしましたか?」



英語の先生が、オロオロしながら言った。
控えめな女の先生だ。



普段、真面目を通している私が急にこんな事をしでかしたんだ。きっと、先生は自分に対して言われたと思っているに違いない。




周りの生徒達も振り返って、こちらを驚いた顔で見ている。



何でこんな目に…。



『……すみません。何でもないです』



下を俯くしかなかった。





これも、あいつのせいだ!!
キッと睨めば



「やっぱり可愛い~」





はぁ。



もうムリです。
このペースについていけません。
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