ギャップ彼女 1
…やっと終わった
授業が終わった時、ホッと安堵のため息をついた。
結局、あの後も可愛い攻撃を受けた私。
本当に意味が分からない人だ。
「ありがと。リンちゃん、また見せてね?」
『…気が向いたらね』
ニコニコ笑う彼に、私は溜息交じりで答えた。
「良かった」
ニコリと微笑んだ彼は、言葉を続けた。
「ところで、リンちゃん俺の名前知ってる?」
『あ…ごめん。知らない』
「あぁ~やっぱな」
…やっぱり?
「リンちゃんって、周りに全く興味ないんだもん。」
『……。』
興味ないのは、事実だ。