ギャップ彼女 1
「とにかく、俺リンちゃんと仲良くなりたい」
『…え?』
「俺は、月島 海斗(つきしま かいと)よろしくな!!」
『うん』
笑顔で言う彼に思わず、コクリと頷いた。
ゴツン
「いてっ」
何故か、海斗くんが頭を抑えている。
……ねぇ、今何が起こった?
今、何か飛んできたよね?
海斗くんの足下に視線を向ければ………教科書…?
いや、辞書だこれ。
しかも分厚い。
「いてぇな~伊吹!!教科書投げんなよ!!」
「うるせぇ。投げてない」
ツンっとソッポをむく伊吹。伊吹からは、不機嫌オーラが出ていて…。
まぁ、確かに投げたのは辞書だけども。
「リン、こんなやつと、仲良くならなくていいぞ!!」
「はぁ~~~?てめぇに言われたくねぇな!?リン、俺達もうダチだもんな?」
……私にふるの?