ギャップ彼女 1
薄々そんな気がしていたが、リンの部屋であのネックレスを見付けた時、確信に変わった。




でもどうしたわけか、リンには俺との記憶がなくて、



リンが記憶を失ってしまった事実に、俺は胸が引き裂ける思いだった。



すぐ近くに、約束の女の子がいるのにな――…




そんな事を考えていると、右肩に体重がかかった。見ると、リンが俺の肩に寄りかかっていて




幸せそうに眠る彼女を見て、幸福感をかみ締めた。ずっとこのままでいたい。



そう思った。






でも、もうすぐ昼休みも終わりだ
いい加減、そろそろ起こさないと…





『リン、起きろ』

「…まだ遊ぶ。」





リンを起こそうとしたのだが、予想打にしない返事がきて思わず笑みがこぼれた。
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