ギャップ彼女 1
『…お、おい…リン…』
しかもリンは、あろうことか座ってる俺の脚に倒れこんできて、くっついてきたんだ。
完璧、寝ぼけてるな。
それにしても遊ぶって…
『リン、起きろ』
「…ん…」
リンを起こそうとしたがリンは、俺の足にしがみついたままで。
『リン』
「……ん」
かなり爆睡しているのか、全く起きる様子はない。
それでもこの時間が幸せで、リンの頭を優しく撫でた。すると、
「…好きだもん」
耳に届いたリンの声。
『………』
『………』
『…リン…俺も…好きだ』
小さく呟いた声は、風の音によってかき消された。